車いすの利用に配慮したマンションリノベーションです。段差解消、開き扉から引き戸への変更など必要なバリアフリー工事が行われました。
家で過ごす時間が増えるため、ご夫婦の趣味を内装に色濃く反映させることで、より満足に暮らしていただけるよう工夫しました。
壁と天井の取り合い部は、ダークブラウンに塗装された装飾的な廻り縁を設置することで格調高く、引き締まった空間となりました。
介護ベッドのある左奥の寝室は、開閉が自由で、羽根の開度の調整ができる遮光型バーチカルブラインドを採用することでプライバシーを確保しつつ、互いの気配を感じ取ることができます。
出入口扉は、開き扉から引き戸に変更されました。車いすの通行・施回に十分な開口幅が確保されています。
車いすが壁に当たりクロスが痛みやすいため、腰の高さで見切材を入れ、クロスを貼り分けています。
介護用車いすのまま排泄行為ができる便器を採用しています。介護しやすいよう、室内の広さも十分に確保されています。
既存の構造体の影響で、浴室の広さには制限がありましたが、介護がしやすいよう洗い場の広さを最大限確保しました。
施工前 LDK
施工前